(*鉄道の好きな女は「鉄子」なら、道路に興味のある女は…?)
クリスマス || リューベックのクリスマスマーケット || ドイツのコミュニティーサイクル || 東京の自転車交通 || シクロチャンネル || ハンブルクは「欧州グリーン首都」に選定 || 自転車幹線(感染?)ルート || ハンブルクの国際建設博覧会と自転車 || 道路とジャムづくり || モビリティー教育 || カーフリーの日曜日とハンブルクのLRT || シェアードスペース、翻訳者・通訳者会議とシクロチャンネル || シクロチャンネル || ハンブルクのバイクシェアリング導入! || 自転車道は危ない? || 「塩の旧街道」サイクリング || ラトセブルクのシェアードスペース || カーフリーディ、自転車デモ行進など || 羊を巡る冒険 || 自転車に優しい教会大会 || 全国自転車会議 || みどり || ハンブルク市のバイクシェアリング(その2) || バイクシェアリングのモデルプロジェクト || イースターのツアー || シクロチャンネル || 自動販売機?! || ハンブルクのバイクシェアリング || ハンブルクのADFC || ハルブルク地区の工業遺産 || エルベ川の流氷 || 自転車登録(盗難防止)
ハンブルクが珍しくホワイト・クリスマスになっています!
24日の夜を家族と過ごし、おおいしいものを食べて、プレゼントを交換することは伝統習慣です。25日と26日は休日で、家族で集まったりして、友達に会ったりして、落ち着いて過ごす日々です。雰囲気は穏やかで、何となく日本のお正月と似ています。
28日~30日は仕事をする予定ですが、31日と1日は大みそかとお正月でまた休みとなっています。ほとんどの人の仕事は来年の4日から再開するでしょうが、私はどうしようかな?特に出かけることがなくて、同じタイミングでいいんですよね…。
Merry Christmas
and a happy New Year!
先週の土曜日(12日)はリューベックのクリスマスマーケットに遊びに行ってきました。しかし、仕事が忙しくてご報告が遅くなってしまいました。ごめんね!
リューベックのクリスマスマーケットはなかなか見事でした。
トラーベ川に囲まれている島に位置し、世界遺産に指定されている旧市街地がこのクリスマスマーケットの舞台になっています。いや、旧市街地そのものがクリスマスマーケットに変身したと言えます。
テーマが違った市場は実はいくつかあります。それぞれの営業時間もことなりますので、事前に確認した方が良いと思います(我々が今回ちょっと失敗したところです…。来年再挑戦かな?)。市役所前に広がっている市場においては食べ物や飲み物の屋台が中心です。商店街には民芸品の市場、そのそばには小さな移動遊園地、教会の広場には中世の雰囲気を出している工芸品の市場、子供用の「昔話の森」、川沿いにあるクッキーを焼き、クリスマスの飾りを作る子供参加型の市場や中世の煉瓦建築遺産「聖ペトリー教会」と「聖霊養老院」内で開かれている市場があります。アーモンド、砂糖とローズウォータからできた伝統菓子「マルチパン」の老舗「ニーダエッガー」社のバザーもあります。やれやれ、全部を見て回るのは大変です。
いくら「自転車、自転車」と言っても、ハンブルクからリューベックまではクルマで行きました。しかし、立体駐車場待ちの行列が長かったので,来年はやはり電車かな?駐車場の前で待っている間に、雪が降ってきましたので「クルマの中が暖かくていいなぁ…。」とは素直な感想でしたが。雪があまり積もらないままでみぞれになり、雨になり、またみぞれになったが、クリスマスマーケットは楽しくて、時々は「寒い!」と思ってもお天気のことを結局あまり気にもしておりませんでした。
小さな移動遊園地の大きな観覧車も魅力的でした。高さ42mです。斜めに狭い広場に設置され、ぎりぎり回っている感じです。観覧車をどうやって組み立てたのでしょうか。不思議でなりません…。
もちろん、早速乗ってみました。寒くて寒くて手が触れて写真がぶれてしまいましたが、眺めはやはり抜群でした。
観覧車に乗って冷え切った体を温める(解凍する?)方法もありました。「グリューワイン」です。「グリューワン」とは、様々なスパイスが入っているホット赤ワインのことです。「グリューワイン」を売っている屋台はどこのクリスマスマーケットでも数多くあり、大変人気を集めているものです。その結果、「グリューワイン」の屋台が常に多くの人に囲まれ、移動が急いでいる方は「グリューワイン」の売り場を避けた方が確実に早いと思います。
食べ物の屋台もあります。揚げ物、ソーセージや焼きたてのお菓子などの暖かいもはもちろんヒット商品です(日本の石焼き芋も売れるのではないでしょうか?イザという時はそれかな…?)。しかし、手作りのものや民芸品を含めて、「物」を売っている露店も数多くあります。ろうそく、クリスマスの飾り、焼き物、木のおもちゃとパズル、ビーズとアクセサリ、庭の飾り、スパイスやドライフルーツ、何でもあります。ハンブルクのクリスマスマーケットではバリエーションに富んだ鳥の巣箱さえありました。
クリスマスプレゼントに困っていませんか。アイデアがほしい方は、是非一度クリスマスマーケットに来て、インスピレーションをもらってきてください!
ずっと前からご報告しようと思った件ですが、ドイツのコミュニティーサイクルモデルプロジェクトが8月に決まりました。応募した44市町村と地域の内、15都市と地域が賞を受けて、賞を受けた市町村の内には8つがプロジェクト実現に向かっての補助金を受けることになっています。補助金の総額は1270万ユーロです。補助を受ける8つのプロジェクトの特徴は以下の通りです。
都市・地域 | プロジェクトの特徴 | ||
---|---|---|---|
電動アシスト自転車を使った取り組み | |||
ガルミッシュ・パルテンキルヒェン村 | 山の多い地域における電動アシスト自転車のコミュニティーサイクル(観光・日常利用用)、ナビ、子供の自転車と荷物用リヤカーあり | ||
シュツットガルト市 | コール・ア・バイクを補う電動アシスト自転車(120ポートにおける1000台) | ||
従来の自転車を使った取り組み | |||
ルール都市圏 | 11都市の参加、「欧州文化首都事業」に関する自転車に優しいイベント開催、公共交通の定期券への割引 | ||
オストフォアポンメルン郡 | 既存レンタサイクル事業者50社の連帯、GPS、観光と日常利用 | ||
カッセル市 | 公共交通とカーシェアリングとの連帯 | ||
ドレスデン市 | 自転車の配送が可能、公共と民間のパートなーがポートを運用できる、ドレスデン工科大学による関連研究 | ||
ザールブリュッケン市 | 利用者が公共交通の定期券をもらう、モビリティーマネージメントとカーシェアリングとの連帯 | ||
ニュルンベルク市 | 工業団地との連帯、公共交通とモビリティーマネージメントとの連帯 | ||
マインツ市 | 自転車を同じポートに戻したときの割引(自転車再配布の手間が省く)、公共交通利用者への割引、ポートが非常に多い |
以上の8都市・地域の他に、ライプツィッヒ市、カールスルーエ市、ポツダム市、アウクスブルク市、ハレ市とベントハイム伯爵領地域が賞を受けました。
「シェアード・スペース」に関する会議をきっかけに、2週間ほどを日本で過ごすチャンスが巡ってきました。11月の下旬を東京で過ごして、数多くの人に会うことができ、日本の自転車交通などに関しての最新情報を仕入れ、以前日本に暮らした時の友人と再会し、おいしいものを食べて、ドイツで手に入らない日本のものを買いまくって大変充実した幸せな時間を過ごしました。本当にありがとうございました!
ドイツに帰国したのはわずか1年前のことですが、「自転車」というテーマはいかに活発に議論されるようになったかは今回の日本滞在注に生々しく実感できました。話が以前から注目されている「放置自転車対策」にとどまらず、駐輪場をどう整備するか、自転車の走行空間をどう確保するか、コミュニティーバイクをどうやって導入するかなど、論点が広がり、いろいろな面白い取り組みが行われています。
日本の自転車事情に詳しい方のお勧めで早速、江東区の亀戸地区と渋谷区の幡ヶ谷地区に出かけて、日本国内の有数の自転車レーンを拝見しました。
亀戸地区に着いたら、自転車があまりにも多くびっくりしました。自転車にあふれている駅前駐輪場、そこら中に止まっている自転車(わざと「放置自転車」と呼びたくない…)、自転車に乗って移動するあらゆる年齢や職業の人々。しかし、何よりもびっくりしたのは国道沿いの自転車レーンでした。「双方向の自転車道としてはちょっと狭いのでは…?」と、オランダやドイツの自転車道と比べてちょっとだけケチをつけてしまうかもしれませんが、「クルマの車線を減らして、自転車専用のレーンを導入すれば…?」と発言しましたら、「とんでもない!」といわれそうなのは本当に数年前のことでしょうか。この整備が実現したことさえが感動ものです。
昼間に行ったせいか、亀戸と比べて幡ヶ谷の自転車が少なかったようです。自転車レーンが青のカラー舗装でマーキングされて、自転車レーンと車道の間のフェンスがないために空間が亀戸と比べてすっきりしていますが、違法駐車が多く、自転車が車道に出ることが多いようです。その結果、歩道を走る自転車も多かったようです。やはり、クルマに対向することには勇気が必要でしょう…。
千代田区丸の内地区のコミュニティーサイクル社会実験も見ました。せいぜい最終日でしたので資料が手に入らなかったが、自転車とそのポートを見ました。JTBがやっているシステムで、小型の白い折りたたみ自転車でした。
丸の内の話を詳しく聞くと、再開発に伴う交通の話が多いことが判りました。その中にはマルチポート型コミュニティサイクル、循環バスや電気自動車によるコミュニティタクシーとカーシェアリングがあるようです。
すべてを詳しく書き、さらには「シェアド・スペース」の会議報告をここに乗せようとしましたら長くなりますので、ここでは一段落にします。
ドイツでも良く、日本でも良いから、是非また合いましょう!
シクロチャンネルへの次のエッセイが アップされました(閲覧にはフラッシュが必要)。内容は道路交通規則の改正ご自転車の交通ルールです。
ハンブルク州環境省が昨日開いた「欧州グリーン首都」関する説明会に出席しました。「欧州グリーン首都」とは「European Green Capital」の訳で、「ヨーロッパのグリーン・キャピタル」、「ヨーロッパの環境首都」の意味を持っています。欧州委員会による募集が昨年から始まったばっかりで、日本語の定訳がまだないようです。
ADFC、WWFやBUNDなど、数多くの環境団体が昨日の説明会に出席し、私も実はADFC代表者の一人でした。アンヤ・ハイトゥック州都市開発・環境大臣の説明によると、「市がダメ元で一応応募してみましたが、一番高い点数をとって勝ったのは大変びっくりしました。しかし、環境に関しては数多くの課題があることを意識し、『欧州グリーン首都』は光栄でありながら、受けた賞よりも与えられた課題であると思っております。皆で手を組んで、市がさらに良くなるようにがんばりましょう!」。同じくドイツ国内にあるエッセン市が来年の3つの「欧州文化首都」の一つとなることなどを背景に、ハンブルク市が得点から言えば第2位となったストックホルムに続いて2011年の「欧州グリーン首都」となります。その分は準備期間が長くなり、再来年の方が良かったかもしれません。
ハンブルクの成果は本当に見事です。日本でも広く「環境都市」として知られているフライブルク市も応募しましたが、フライブルク市が8つのトップランナーに入ったものの、市が自転車交通先進都市のミュンスターとアムステルダムに負けた第5位に立ちました。「我々がまだ環境都市のイメージを持っていないので、他の都市もびっくりしました」と、州環境大臣が述べました。
しかし、大臣がおっしゃる通りに、「欧州グリーン首都」に関する手続きややり方が欧州委員会などでもまだちゃんと定まっていないなかで課題が多くて、やるべき仕事が手一杯あります。私はこの発展を必ず見守りたいと思い、なるべく何か貢献したいと思っておりますので、「欧州グリーン首都」に関するリポートや記事が今後も出てくると思います。
お楽しみに!
負けた!
ハンブルクは自転車幹線ルートを来年に開通しようとしています。その最初の2路線が既に決まっているようですが、マーケティングの「マ」の字もなさそうです。そこで、ロンドンの交通局「Transport for London (TfL)」が今月YouTubeに流したプロモーションビデオが気になりました。スピード感があり、本当に、本当にすばらしいものです…。
ロンドン市長からの挨拶を含めて、このビデオが市の自転車政策を紹介しています。1億1100万ポンドの予算が確保され、レンタサイクルや駐輪(ビデをを見た限り金属の棒形駐輪場で盗難防止が優れたものです)や自転車利用促進がこの予算の目的ですが、郊外から中心市街地にアクセスする12の自転車幹線ルートは目玉です。その名前はなんと「Cycle Superhighways」で、ネーミングも大変格好いいと思います。最初の2路線が来年の夏に完成する予定ですが、その整備はわかりやすい路面標示や案内標識と沿道の駐輪場を含むそうです。
「自転車道が狭くて走りにくいのではないでしょうか」、「放射状のルートはあるが、環状ルートがないのではないでしょうか」など、オランダやドイツの自転車道ネットワークと比べてケチをつけている人はいますが、年々増えていく自転車通勤に対応する政策としてはすばらしいのではないでしょうか。
のビデオの最後の一言である「自転車革命」がロンドンで本当に実現するといいですね。
道路だけではなく、街路樹も研究する価値があるなぁと、今日思いました。実がちょっと小さいが、目の前にはカリンがありました。ヨーロッパのマルメロではなく、本物のカリンですよ。カリン酒かな…?
目をちゃんと開けて道路を歩いてみると、本当にいろいろあります。今年の収穫は(小さいが味がとても濃い)野生のリンゴとナシ、ハマナス、ニワトコ、ヒイラギナンテンやヘーゼルナッツです。一度霜が降りてからになりますが、スピノサスモモも期待しております。知らないのもありますか?案外、日本にもある果物がそのなかにあります。また、この辺の公園でいきなり日本の植物に出会うことがあります。わくわく。
今年はとにかくジャムが多い年です。ほしい?
シェアードスペースの研究に続いて、また別の観点から自転車交通を考える仕事が入りました。月曜日から水曜日は筑波大学、埼玉大学と武蔵野大学の専門家に同行し、ニーデルザクセン州とハンブルク市のモビリティー教育に関しての通訳を行いました。
この仕事はいろいろと勉強になりました。ニーデルザクセン州のモビリティーカリキュラムは本当にすばらしいもので、感動しました。交通だけではなく、移動そのものが「モビリティー」として州で数多くの科目に盛り込んでいます。いくつかの科目を組み合わせて行うプロジェクト、学校の部外者と一緒に行うプロジェクトや自分の生活圏を探検するプロジェクトなど、プロジェクト型の授業も豊富です。「モビリティー」はやはり「社会参加」に欠かせない前提条件であることは今回の仕事でよくわかりました。
ニーデルザクセン州の文部省やリューネブルク大学の専門家の話を聞くことだけではなく、ハノーファの基幹学校とハンブルクのギムナジウムにおいての授業を見学できました。いずれにも「自転車色」が濃かったです。基幹学校が地区の人々に自転車を売って、地区の人々の自転車を修理する「自転車工房」をもっています。学生達がボランティアとして事務の仕事、販売の仕事や修理の仕事などに関わり、いろいろと勉強しながら本人達に自信が付きます。
ハンブルクでは警察が小学校と中学校で定期的に行っている「自転車教室」を見学しました。子供達(と日本人の研究者達)が警察官の指導を受けながら実際に道路を走り、規則正しい自転車走行を体験することはこの授業のハイライトでした。自転車の授業はやはり楽しい!
私は自分の自転車をこの授業に持って行ったので、ハンブルクの北部にある学校からの帰りは自転車でした。一日50キロ以上の走行距離になったかと思いますが、学校周辺の住宅街、空港付近の田園風景、アルスター川沿いの立派な公園、楽しく賑わっている中心市街地、自転車をエレベータに乗せてエルベ川を渡るトンネル、大型トラックだらけの港湾施設など、変化に富んでいる都市風景を街を南北に横断することによって満喫できました。
新鮮でとても楽しかったが、足がだる~い!
(ブログ記載に関しては研究者達の同意を得ています)
日曜日の予定は開くのかな?面白そうな自転車ツアーがあります…。開催者はハンブルクのみどりの党(GAL)で、ツアーのテーマは整備予定のLRT路線視察です。
ハンブルクの路面電車が1978年に廃止され、路面電車の代わりにバスが走ることになりました。しかし、進化した路面電車である LRTの導入が数年前から議論されましたが、2008年には本格導入がようやくキリスト教民衆同盟(CDU)とハンブルクのみどりの党(GAL)の連立政権により可決されました。新路線がエルベ川付近のアルトナ地区からハンブルクの東北にあるブラームフェルト地区まで予定されています。総延長はおよそ15キロです。しかし、計画が進んでも、LRT建設の法的な前提である計画確定手続きは来年の2010年に予定され、まだです。
新しいLRTの第1区間としては延長およそ7.5キロの北の区間を2014年に開通するとされています。
2週間ほどの出張が終わり、いよいよハンブルクに帰ってきました。出張の主なテーマはシェアードスペースと交通静穏化や自転車交通でしたが、行き先はドイツ、オランダ、ベルギーとイギリスの数都市でした。同じな理念に基づきながら、シェアードスペースの解釈がいろいろ多様で、整備された空間が個性的でどれだけ違うかは目から鱗でした。「不安の環境を作ってこその交通安全」の効果を実際に見てみないと、信じがたいとの実感もありました。出張中に集めた数多くの資料や印象を整理している最中ですが、少し落ち着いたらシェアードスペースに関する簡単なリポートをまとめる予定ですので、その公開を楽しみにして下さい。
しかし、シェアードスペーススペースの研究が終わってもほっとして休むわけには生きませんでした。金曜日の夜遅くはイギリスから帰国て、荷物を入れ替えって土曜日の朝にほぼその足で「ドイツ翻訳者・通訳者協会」の会議にベルリン出かけました。翻訳や通訳に関する新しい技術や今後の発展トレンドがそこで議論され、様々な言語を扱っている1600人ぐらいの同僚に会うことができ、この会議も大変実りの多いイベントでした。
最後になりますが、シクロチャンネルの次のエッセイがアップされたことをご報告いたします(閲覧にはフラッシュが必要)。今回の内容は親子専用のタンデムを使った「自転車ママタクシー」です。
シクロチャンネルへの最新エッセイが アップされました(閲覧にはフラッシュが必要)。内容はハンブルクの新しいバイクシェアリングシステムです。
今日はハンブルクの新しいバイクシェア-リングシステムの開会式が行われました。自転車750台を中心市街地の67ステーションで借りられます。ネットにユーザ登録してから、クレジットカードを使って自転車を借りれますが、最初の30分は無料です!
ドイツでは、自転車道に関する規則が「道路交通規則(StVO)」と同規則に関する行政命令(VwV-StVO)に基づきます。2009年9月1日をもちまして、両規則の改正が有効になります。この規則改正の背景には自転車で事故にあうリスクの再評価があります。「歩道内自転車道の安全神話」に以前から一石を投げかけたのは「全ドイツ自転車協会(ADFC)」ですが、その考え方を支えている研究結果が数多くあります。詳細はこちらにあります。
「塩の旧街道」サイクリングのリポートがやっと完成しました!
以下はこの間ラトセブルクで撮ったビデオです。中心市街地の広場を通っている連邦道路の改造です。
今年は6月21日に当たったドイツ全国のカーフリーディをきっかけに、非自動車交通の重要性を強調する自転車デモ行進がハンブルクで行われました。ハンブルク市内とハンブルク周辺の60カ所の集合場所から出発したおよそ1万8千大の自転車が午後2時頃ハンブルク中心市街地の広場とその周辺で集まりました。さらに、バスや電車などの近距離交通は無料で乗り放題でした。持続可能な交通、気候保護や暮らしやすい街に関する意識を高めることはこのイベントの目的でした。また、「ハンブルクが2011年にヨーロッパ初の『環境首都』になるので、自転車の交通分担率を引き上げないと恥をかく」と、「全ドイツ自転車協会」の代表者がこのイベントに関するインタビューで強調しました。
中心市街地へのデモ行進の一つの出発点はハルブルク地区の区役所で今住んでいる場所に近かったために、私はその集合場所から参加しました。集合場所や途中の合流点で集まってきた参加者は本当にいろいろでした。小さい子供とかなりお年のじいちゃんばあちゃん、学生、スポーツマンや家族連れ、リアカーを引っ張っている自転車、二人乗りのタンデム、インラインスケートや足を前方に向けて漕ぐリカンベントなどがありました。リアカーに乗っている犬や自転車のハンドルに乗っているオウムさえ参加しました。普段は自転車を漕いで通れない港大橋を通れたのは今回のルートの一番楽しいところでした。全長3.5キロ以上の港大橋が自転車で一敗になったことを見て、本当にうれしくなりました。普段の交通量は1日クルマ3万台で、その多くは大型トラック・・・。
すべての方向から北自転車が集まったハンブルク中心市街地も見事でした。閉鎖された道路では数多くの仮設の駐輪場が整備されて、屋台やイベントなどなどが夕方までに続きました。本当に楽しい一日でした。来年も参加しよう!
ところで別件ですが、シクロチャンネルにも私の次のエッセイ(フラッシュが必要)がアップされました。テーマはドイツで最近導入された「自動車買い換え補助」にちなんだ「自転車買い換え補助」です。
また、日本からの友人を迎えて、月曜日から3泊4日の自転車旅に出かけてきました。そのリポートは今作成中で、詳細はもう少しお待ちください。
業務連絡は以上です。
ハンブルクの自転車デモの動画(You Tube)
5月30日~6月1日の三連休に自転車を車に乗せて北海の海岸に出かけました。ドイツ最北の州であるシュレースビッヒ・ホルシュタイン州の農村風景と、日が照っている穏やかな毎日を満喫しました。羊が放牧されているの堤防が緑と白の楽しい点々模様でした。さらには牛や羊のかわいい子供が多く見られて、タゲリやカモメの鳴き声を聞いて、魚料理が食べられて、最高の休日でした。
日本ではまだあまり知られていないようですが、シュレースビッヒ・ホルシュタイン州には人気のある観光地が数多くあります。自転車客が近年特に増えています。確かに、サイクリング・ルートが数多くあり、その一つはヨーロッパの7か国を通り、総延長約6,000キロで世界最長の長距離自転車道である「北海サイクル・ルート」です。堤防でむしゃむしゃと草を食べている羊たちの間を縫って、茅葺屋根の農家が多い陸側の集落を通って、海の塩風を切りながら「北海サイクル・ルート」の一部を今回走ってみました。やはり楽しくて、最高でした!
ところで、シュレースビッヒ・ホルシュタイン州の「科学・経済・交通省」と観光エージェンシーが交通と観光を結びつけて発足した自転車ツーリズム促進共同事業が今年の 「ベスト・フォア・バイク賞」にノミネートされていました。この事業の結果かどうかがわかりませんが、休日を北海沿いで過ごしている観光客の51%が一度以上サイクリングに出かけ、特に46~65才の観光客の間にサイクリングを楽しむ人が多いと、食事をしながら拾った地方紙に書いてありました。2、30年前に自転車旅に出掛けた人はなんとなく「貧乏くさい」評判でしたが、健康意識が高く、お金の持っている今の自転車客に的を絞っている観光地に納得できます。
余談ですが、羊が放牧されている堤防が陸側でフェンスに囲まれていますが、そのすべての門に張ってある看板に気づきました。「堤防や堤防に属する道においての散歩やサイクリングに関する責任を負えません。堤防独特の障害物、汚物や凸凹(漂着物、羊の糞、牧場のフェンスや車道に入った穴など)に関してご覚悟ください。犬との散歩の際は、短いリードをつけてください。」確かに、フェンスの門を開けたり閉めたりしたし、羊になめられたし、羊の糞との出会いもありました。危ないな~(笑)。
宗教にほぼ無関心の私ですが、5月20~24日にブレーメンで開かれた「プロテスタント教会大会」にはさすがに顔を出しました。なぜなら、今回の大会は「自転車に優しい教会大会」として「ベスト・フォア・バイク賞」を受賞したからです。
[プロテスタント教会大会」は2年に一回開催されている大型のイベントで、開催都市は転々と変わります。教会内やオープン・エアの礼拝の他にはコンサート、劇や教会系福祉団体の展示とイベントなどがあります。このように、教会大会は出会いと交流の場となりながら、宗教、政治や社会問題に関する議論の場となっています。今年の開催都市ブレーメンは人口55万人のこじんまりとした街ですが、教会大会の参加者はドイツ各地から集まり、30万人ほどいたそうです。
こんな大規模のイベントはもちろん大変な交通を起こします。教会大会の入場券を持つと、バスと路面電車は乗り放題ですが、ブレーメンはそもそも自転車の街ですので開催者のNPO、「全ドイツ自転車協会(ADFC)」と市役所が自転車に着目しました。「自転車が便利なイベント」を実現するためにはいろいろと工夫されました。
【開催式に向かって】20日の12時から始まった開催式に間に合うように市周辺の4つの町村から出発し、誰でもが参加できるサイクリングツアーがブレーメンの中心市街地に向かいました。
【リサイクルのレンタサイクル】不登校の青少年の世話を見ている福祉団体の協力を得て、ADFCが放置自転車などを含めて600台の古い自転車を修理しました。この自転車が中心市街地3カ所の仮設レンタルポイントに配置され、安い料金で貸し出されました。自転車の一部がイベントの終了後に国内の福祉団体に渡され、一部はアフリカのガーナに寄付されます。
【教会大会チャリ】入場券とともに特殊の「教会大会チャリ」を注文できました。ドイツ国内の大手メーカ「ラーベンアイク」社が製造した自転車で高級のパーツを使っています。世界1000台限定の自転車ですが、価格はたった399ユーロでした。開催日までに売れていなかった「教会大会チャリ」はレンタサイクルになり、イベントの終了後にインターネット上で販売されます。「教会大会グッズ」にはさらに大会のロゴマークが入っている自転車用のおしゃれなバグ(私も1組ゲット!!!)やボトルなどがありました。
【仮説の自転車インフラ】収容2000台の仮説駐輪場が主な会場前に整備されました。一番下の写真でご覧の通りに、幹線道路がそのために4車線から2車線に減幅された場所もあります。歩行者が多くて狭い数箇所の道路においてはクルマの車線が減らされ、仮説の自転車道が指定されました。
【情報提供】入場券とともに参加者に配付された資料の中には市内の自転車道に関する情報や自転車地図が含まれています。教会大会で得られた経験を他のイベント開催者や自治体に伝えるように、「自転車に優しい大型イベント」のハンドブックがさらに作成されました。
私にとっては初めてのプロテスタント教会大会でしたが、とにかく人が多いことに戸惑いました。駅前広場も、世界遺産に登録されている旧市役所周辺も、川沿いのプロメナードも・・・。どこに行っても人が大勢いました。「ヴェーザー自転車道」を東に向かってサイクリングしたときに初めてブレーメン周辺の落ち着いた田園風景と味わう余裕がありました。
しかし、唖然としたことはもう一つあります。ボランティアの力は本当に信じられないことです。「教会大会」そのものは実はボランティアにより準備され、運用されています。ADFCもボランティアの団体です。両方がともにこんなに大規模のイベントとその交通を考えて、数多くの努力を重ねて、数多くのスポンサーを見つけて、仮説の自転車車線、仮説の駐輪場、2種類のレンタサイクルや「教会大会チャリ」など、数多くの実績を残しました。
ボランティアのパワーを本当に、本当に尊敬しております。
ドイツ初の「全国自転車会議」が今月の7日と8日に「連邦交通住宅都市開発省(BMVBS)」によりベルリンで開催されました。会場は改造された供水所で、古い建物とモダーンの建物の組み合わせだけでも建築は見事でした。ドイツ国内外から、およそ450名がこの会議に出席しました。
会議の内容は盛りたくさんでした。
7日の午前中の挨拶やパネルディスカッションに続き、3時間半もかかる4つのワークショップが同時進行で開かれました。そのテーマは(1)ドイツとEUの大都市における自転車政策、(2)自転車と公共交通のインターモーダル交通、(3)交通安全を保つ、魅力的な道路空間と(4)自転車での近距離モビリティー。ワークショップが終わってから、各政党の交通担当者と連邦交通住宅都市開発省の事務次官のパネルディスカッションがありました。
二日目の内容も濃いものでした。午前中のワークショップは(1)自転車の健康効果、(2)自転車ツーリズム、(3)自転車の交通安全と(4)駐輪でした。ワークショップの長さは2時間だけでやや短めでしたが、その後は「ベスト・フォア・バイク」賞の受賞者発表と授賞式が行われました。自転車が主な交通手段となっているブレーメンのプロテスタント教会大会(自転車に易しいアイデア)とテプファー元環境大臣(自転車を促進した人物)は今年の最上賞受賞者でした。
途中で他のワークショップに飛び込むことはできなかったので、どのワークショップに出るかは大変悩むところでしたが、結局は「近距離モビリティー」と「駐輪」のワークショップに参加しました。もちろん、このワークショップで得た情報も貴重ですが、ワークショップなどの休憩の間に数多くの面白い人と知り合ったことや、いろいろとパワーと刺激を受けたことも大変良いことでした。
書くのは少し時間がかかりますので大変申し訳ございませんが、詳細はこちらです。
大変!
ハンブルクはミドルが多いのはいいことですが、道路の写真を撮ろうとすると結構邪魔です。沿道建築を含めた道路空間を占めそうとしても、夏の写真は道路と高木の写真ばっかりです・・・。
噂によりますとステーション(09/3/31参考)の整備がトラブってしまったようですが、ハンブルクのバイクシェアリングシステムの導入が延期になりました。6月中旬当たりかな?
さっきほどいただいた情報によりますと、ドイツの交通・建設・都市開発省が2009~2012年に「バイクシェアリング」のモデルプロジェクトを開こうとしています。同省が現在、参加する市町村、地域や交通事業者などを募集しています。公共交通と自転車交通を結びつけることにより、CO2の排出を削減しながら、都市内の気候保護と騒音対策に貢献することとともに自動車のない人のモビリティーを改良させることはこのモデルプロジェクトの目的です。自転車交通の促進とイメージアップが同時に目指されています。予算は1000万ユーロです。応募団体の現在地の地形などの条件に応じて、電気アシスト自転車がさらに補助されることもあります。
やっと春が訪れてきました!
ここ数日のお天気は本当にすばらしいです。気温が25度程度で、毎日晴れています。
おまけにイースターの4連休があったので、自転車生活が本格的に始まりました。やった~♪!
自転車を地下室から出して、ほこりを落として、新しいサドルをつけて、必要な修理をしました。ハルブルクで試走して、大丈夫でした。「それでは、イースターの日曜日に親戚の家に出かけて、自転車を持って行きましょう!」と、決心しました。
それでは本当に正解でした。
親戚が住んでいる所の近くには「牛の道長距離自転車道」が通っています。この自転車道が青銅器時代から存在してきた、「牛の道(Ochsenweg)」という街道をテーマにしています。ハンブルクとデンマークを結んでいるこの街道は牛の販売に大きな役割を果たしたことがその名前の由来です。この街道がさらにサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部ですので、街道の歴史はなかなか深いものです。
ドイツ国内の「牛の道長距離自転車道」が1998年に開通して、2ルートの延長は併せて200キロぐらいです。「牛の道長距離自転車道」が北でデンマーク国内の延長役250キロぐらいの「軍の道長距離自転車道」とつながります。「軍の道」とは昔からこの「牛の道」の別名で、「舗装されている道路」を意味していると言われています。本当の街道の一部が幹線道路や高速道路に生まれ変わり、一部は道が何回も変わってわかりにくくなったので、自転車の観光ルートがもともとの街道と一致しない部分もありますが、「牛の道長距離自転車道」はそれにもかかわらず景色を味わいながら自然と歴史を楽しめるすばらしい自転車道です。
全部を旅するには数週間が必要でしょうが、1日だけでも十分に楽しめました。堤防の上に座って、春の太陽を浴びながら草をつまんでいる羊を眺めて、どきどきしながら半分崩れた煉瓦工場の跡を調べて、ゆっくりしながらいろいろと遊べました。やっと親戚の家に戻ったら、紅茶を飲みながらプラムのケーキを何個も食べました。体を動かすとおなかがやはりすきますよ!
あまりにも楽しかったので、次の日はリューネブルクを自転車で散策しました…。
定期的に自転車の動画サイト シクロチャンネル(フラッシュが必要)にコラムを投稿することになり、第一号は今アップされました。最新のエッセイはトップページにありますが、過去ログは会員専用です。
ちょっと田舎に出かけて発見!
自転車屋の入り口にはチューブの自動販売機がありました。トレッキングバイク、マウンテンバイク、レーサーなどのためのチューブが6種類あり、値段は均一して6ユーロです。
ちょっと調べてみましたら、こんな自動販売機はドイツ、オーストリア、ベルギー、スイス、デンマーク、スペイン、イタリア、オランダとスロベニア、ヨーロッパ9カ国にあります。ドイツ国内だけでも350台以上です。
チューブの自動販売機がドイツのタイヤメーカのコンチネンタル社と各地の自転車屋の強力で設置され、おいてあるチューブの種類はその場その場のニーズに応じて異なります。
自動販売機そのものはところで改造されたたばこの自動販売機です。この変わった使い方の方が体に良く、よっぽど良いと思いませんか。
とにかくパンクしたら、超便利!
もっと普及してほしい・・・。
< 追 伸 >
ドイツのもう一つの自転車タイアブランド「シュヴァルベ」(ツバメ)のチューブを売っている自動販売機もあります。その色は黄色ではなく、紺色です。ドイツ国内だけでは500台以上あり、他にはベルギー、デンマーク、イタリア、リヒテンシュタイン、オランダ、オーストリア、スイスとスロベニアにも販売機があります。
案外でした。
<2009年4月8日(水)>
以前から話題になっていたハンブルクの自転車シェアリングシステムが近いうちに導入されます。
ドイツ国内の数都市で見られる「Call a Bike」の自転車を走らせているDBレント社と提携し、ハンブルク市が今年の5月以降、独自の自転車シェアリングシステムを導入しようとしています。貸し出しのステーションがあり、市の紋章の色にちなんで自転車の色は赤で、ハンブルクのシステムは他都市の「Call a bike」と異なります。この自転車が出没しましたら取材に出かけますので、記事をお楽しみにしてください。
やはり自転車です!
あるいは両方です。
来週月曜日はADFCハンブルクの別の部会が集まり、ハンブルク全市における自転車政策に関して何か貢献ができるかどうはテーマです。一応参加することになりましたので、楽しみです!
また、ここハルブルク地区の文化協会では、長年の公害問題で再利用は本当に可能かどうかが不明である工業建築遺産に関しての部会が設置されましたので、その部会にも顔を出しました。引っ越してきたばっかりなので、どこまで貢献できるかは判りませんが、今回の集会はとにかく昔はゴム工業で栄えたこの地区の歴史の勉強になりました。
今日の速報は以上です。
エルベ川より南にあるハンブルクの地区はおしゃれじゃないけど、何となくおもしろい。日本からの調査団と同行し、通訳する出張に出かける日の午前中で慌ただしかったが、楽しいイベントに参加しました。ハルブルク地区の「文化協会」が定期的に開く「朝食と議論」のイベントでした。 今回のテーマはこの地区の景観と産業遺産で、市民、行政の担当者と地区の政治家が30人ほど集まりました。新聞に宣伝を載せることに失敗しても出席が普段より多かったそうです。
たった数十年前までに「ゴミ」として捨てられそうな古びた港湾施設、倉庫や工場の建物などに興味を持ってきた人は案外多くいます。行政の遺跡保存担当者や計画担当者だけではなく、市民も「汚い」遺産が語る歴史や産業(跡地)の荒い美を評価してきました。電車でハンブルクに来ると、中心市街地に近づく途中で目立つゴム工場の行方が現在特に議論されています。生産が移転すると建物を取り壊すか残すかは問題ですが、建物はあまりにも有名なランドマークで、取り壊すのは寂しいような気がします。しかし、100年以上使われてきた工場内の汚染は著しく、何に使えるかは史跡遺産担当者などの悩みの種です。
ところで、ハンブルクは2006~2013年「国際建設博覧会(IBA)」の開催地となっています。このIBAがまさにエルベの南側、つまり様々な社会問題を抱えているヴィルヘルムスブルク地区と元の工業地帯であるハルブルクで開かれています。IBAを枠組みに、考え方や文化がますます多様になってくる大都市の人々、産業跡地が多い中心市街地付近の街区の活性化や地球温暖化対策と気候保全をテーマに数多くのプロジェクトが実現されます。ルール工業地帯の産業遺産を文化施設や観光などに活かした「エムシャパーク」をきっかけに日本でも有名担ったIBAが目の前で展開することは初めてですで、このプロジェクトを是非見守りたいと思います。
しかし、自転車のブログも進むのかな?2月は調査への手伝いや通訳などで忙しく、自転車生活計画はとりあえず棚上げになりました。あるいはこのブログのタイトルを変えようかな?
寒い!エルベ川がここまで凍ることはまれにない。
なるほど、登録されています!「さわるな!コードが登録されてますよ。」と、警察のちょっと乱暴なステッカーもちゃんと自転車のフレームに貼ってあります。
自転車は母からもらった中古のものですが、どんと渡された様々な書類の中から、自転車の車体登録資料も出てきました。
ドイツ全国で統一した自転車登録が1994年から始まり、アルファベットと数字からなっている15桁のコードにより群、市町村名、道路、番地と所有者の名前と名字の頭文字がわかります。コード番号や自転車の特徴、そして所有者の連絡先などが所有者に渡されるいわゆる「自転車証明書(Fahrradpass)」に記入されます。母からもらった自転車証明書によると、登録料金は11ユーロでした。
コードが自転車のフレームに打ち込まれますので、自転車を盗んでもコードを消すことはできません。身分証明書や購入契約など、自転車を所有していることを証明できる書類を持たないと、自転車を売ることもできません。さらに、盗難車が所有者に戻しやすくなっています。そういうわけ自転車登録の導入以降、自転車の盗難がだいぶ減ったそうです。
しかし、自転車にちゃんと鍵をかけて、さらにはサドルなどのパーツが盗まれないように、対策が相変わらず必要です。
さて、「自転車証明書」のスキャンをアップしようかな・・・?でも、個人情報が・・・。だめだめ!
最終更新:2010年7月27日
© Susanne Elfferding. All rights reserved.
北ドイツの田園風景の写真はドイツ語ウィキペディアの写真に基づきます。
撮影:Joachim Müllerchen。
ライセンス:Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 License。
ハンブルクLRTの地図はウィキメディアコモンズの地図に基づきます。
作成:NordNordWest/OpenStreetMap。
ライセンス:Creative Commons Attribution ShareAlike 2.0 License。