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路子ブログ*の2012年ログ

(*鉄道の好きな女は「鉄子」なら、道路に興味のある女は…?)


リンク欧州グリーン首都 ||  リンクリサイクルの橋。橋のリサイクル? ||  リンクシュレースビッヒ・ホルシュタイン州新政権:公共交通重視! ||  リンクハンブルク市の中心市街地マスタープラン作成に関する住民参加が完了 ||  リンク全国自転車交通計画の更新案がオンライン ||  リンク「ハンブルクの蓋」 ||  リンク自転車交通が財政難の解決策 ||  リンク都市工房で街の将来を考えよう! ||  リンク靴・・・? ||  リンク電話回線の故障< || リンクハンブルクの新しい広場 || リンクラウンドテーブルEモビリティ || リンクIBAハンブルクの次はIBAバーゼル || リンク全国自転車交通計画(NRVP) || リンク時速7km/hでの一人旅 || リンク「アイ・ラブ・ユー」? || リンクデンマークからご報告


コペンハーゲンでは自転車の持ち込みが楽々!

2012年8月2日(木)
欧州グリーン首都

先日は次のリンク欧州グリーン首都が決まりました。今年のビトリア(スペイン)と来年のナント(フランス)に続いて、デンマークの首都コペンハーゲンが再来年の欧州グリーン首都となります。

今回のトップランナーはイギリスのブリストル、デンマークのコペンハーゲンとドイツのフランクフルトでした。

欧州でも自転車交通に関してがんばっているコペンハーゲンが2014年の欧州グリーン首都に選ばれたことは何となく嬉しいことです。都市計画と空間デザインが特に評価されているようですが、さらにはエコビジネスのPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)などのテーマがありますので、もし機会がありましたらコペンハーゲンのエコへのアプローチを是非探ってみてください!


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こんなものって、橋になる?(撮影:Streetwise Cycle)

2012年6月27日(水)
リサイクルの橋。橋のリサイクル?

イギリスのウェールズ地方の企業がプラスチック・リサイクルの技術を極まった結果、50トンのプラスチック廃材を使ってスコットランドで河をまたがる歩道橋が整備されました。開通は昨年の7月でした。橋の総延長が30m前後で、世界最長のものとなっているそうです(以前は北米で実験用の鉄道橋と道路橋が整備されたのみですが、ウェールズの企業がそれを参考にしたようです)。橋が重量45トン以下の車両にも対応できるそうです。寿命がおよそ50年とされています。

この橋が立つところは民地ですが、以前、1988年の鉄橋が同じところにありました。古くなった鉄橋の石材の柱をそのまま使って、上の構造物を取り替えたわけです。素材の開発と橋の設計がウェールズ地方で行われたが、プラスチックのパーツがアメリカで製造され、4日間をかけて現地で組み立てられました。

建設材を開発した企業によりますと、この新しい工法が焼却や埋め立てにしか仕えないゴミの量を減らすことに貢献し、木材や鉄などよりもリサイクルしやすくなっています。しかし、イギリスの建設基準がこの新しい建設材をまだ認めないので、公共の道路橋などに登場するまでの道が長いと思えます。

ペンキやコーティングが無くてもさびない橋、ゴミ問題を解決できる橋、リサイクルできる橋。夢のような話ですが、「ピークオイル」を超えたはずの将来はプラスチックの廃材がやはり建設材として普及するのかしら?19世紀末の橋よりは寿命がともかく半分以下ですね。鉄の橋と比べて、プラスチックの橋のリサイクルにどれぐらいのエネルギーが必要でしょう?

研究の余地が十分にありますね。


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シルト島への鉄道。クルマで行きたい人がクルマを鉄道に乗せなければなりません。

2012年6月14日(木)
シュレースビッヒ・ホルシュタイン州新政権:公共交通重視!

5月の州議会選挙の結果、社会民衆党(SPD)、緑の党と南シュレースヴィヒ有権者同盟(SSW)の連立政権が立ち上がりました。「お金がないので、高速道路の新設を延期します」との発言がありましたので、他の州や連邦からの批評が相次ぎました。「資源がそもそも無いものを約束するのは嘘つきでしょう?」と反論した州ですが、連立政権の交通に関する立場が新鮮です。

連立契約を見ると、あるものの維持管理が新設より優先で、公共交通が道路より明らかに優先であることがわかります。今後は市町村交通促進法(GVFG)に基づく補助金の7割ほどを公共交通に使うことになっています。ただし、整備契約がすでに結ばれている道路整備プロジェクトをもちろんそのまま実施することになっています。

シュレースビッヒ・ホルシュタイン州がハンブルク都市州に隣接するので、ハンブルクとの公共交通接続の快適化が一つの大きいテーマに指定され、州都のキール市への地方部からの公共交通アクセスが二つ目の重点的政策に指定されています。リゾートとして人気のあるシルト島への鉄道路線の電化や再開通に向かった州内のあらゆる鉄道廃線の確保がさらに課題として指摘されています。鉄道を補うために高速バスを導入するべきかどうかの検討、カーシェアリングや電気モビリティの促進がさらなる課題です。また、魅力的な公共交通を提供するために、ハンブルク中心の運輸連合であるHVVとの運賃・ダイヤ調整が重視されています。運賃が長期的にカーシェアリングを含む可能性も指摘されています。

以上のプロジェクトの予算を得るために、道路整備の際判断が求められています。特にデンマークへのフェーマルン・ベルト橋から発生するコストがウナギ登りする恐れがありますので、道路整備の便益費用分析を慎重に再確認する必要があると指摘されています。予算が不足しますので、エルベ川をハンブルクの西に渡る高速道路を今の時点に整備できないとなっています。さらに、超大型トラックの「ギガ・ライナー」の運送に関する実験が中止になります。

住民の同意を得るために、州の新しい連立政権が住民参加を深め、防音対策を重視し、公共交通の利便性アップなどを計画しています。公社のために例えばスマートフォーンアップの提供などが考えられます。

ドイツの州としては大胆な路線確信ですが、クルマに頼らない地方部の形成がうまくいくといいですね。


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すばらしい建築遺産を活かすために、中心市街地の駐車場を何とかしないといけません。

2012年6月8日(金)
ハンブルク市の中心市街地マスタープラン作成に関する住民参加が完了

ハンブルク市内の中心市街地に関するマスタープランへの住民参加が今週で完了し、結果が発表されました。最初の計画案が昨年の春に公開され、二段階の住民参加がその後に行われました。二つ目の段階においては、街探検を含むワークショップが4つほど開かれ、テーマは「都市景観」、「商業施設」、「公共空間と交通」と「居住と関連インフラ」でした。併せて170名が数日間かかるワークショップに参加し、その中には中心市街地に暮らしている人もいました。結果の発表が今週の月曜日でした。

住民の希望する街が明らかにクルマの利便性ではなく、「ヒューマンスケールの街」です。自動車交通と駐車をなるべく減らし、直径2キロでコンパクトな中心市街地を歩行者と自転車に便利にしてほしい声や「公共交通がこんなに便利だから、自動車なんかいらないよ」ときっぱりというった人も少なくいなかったようです。特に戦後に整備され、中心市街地を東西にまたがる都市計画道路を何とかしてほしい人が多くいました。この道路が確かに広くて交通量が多く、隣接するビルには歩行者にとって魅力なことがなにもありません。その結果、道路がアルスター湖周辺に広がる賑わっている商店街と南のハーフェンシティを効率よく分断しています。道路を渡るための地下街や歩道橋を望む人も誰もいません。

商店やオフィスが多い中心市街地においての居住を増やすことを望む人も多かったようです。人が生活しますと街が生き生き市ますが、戦前の6万2000人と比べて、現在の居住者1万4000人が決して多くありません。その結果としてはショッピングのできる店舗が数え切れないほど多くても、スーパがほとんどないので、食料品や日常雑貨が手に入りにくくなっています。クルマを中心市街地に呼び寄せる立体駐車場を取り壊して、その代わりに住宅を建設する大胆な提案も広く支持されたようです。

ところで、駐車場の数が減ると、商店主が条件反射的に泣いてしまう現象が日本と変わりませんが、ハンブルクがその上手い対策を入手しました。商店街をビジネス改善地区(BID)に指定すると、道路と景観を改良する予算を商店主に渡します。その結果として、駐車場の多くが誰もが文句を言わないままになりげなく蒸発します。考えてみますと、魅力的な街が火薬を呼ぶためにやはりなによりも重要です。ハンブルクの中心市街地においてのビジネス改善地区がどんどん増えていくので、道路空間の再構築が密かに進んでいく気がします。

ハンブルク市の中心市街地マスタープランがこれから住民参加の結果に基づいて見直され、全部がうまくいけば年内に市(=州)議会により可決される見込みです。


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自転車通行可能
多くの交通静穏化されている街区で目にする自転車通行可能の一方通行既成

2012年6月4日(月)
全国自転車交通計画の更新案がオンライン

自転車の交通分担率が多い街はグライフスヴァルト(44%)、オルデンブルク(43%)やミュンスター(38%)で、自転車交通分担率が近年特に増加した街としてはミュンヘン、リンクフランクフルトやロストックが挙げられます。ドイツ全国の自転車交通分担率は約10%です。自転車トリップの87%が走行距離5キロ以下ですが、車のトリップに関しては5キロ以下のトリップがトリップ全数の46%を占めるので、乗り換えの可能性が相変わらず十分に大きいといえます。自転車のライフスタイルがおしゃれになり、いい自転車がステータスシンボルとなり得ます。良いライト、信頼できるブレーキやハブダイナモなど、高級の部品も人気を増します。その結果、2011年の新車の平均価格は495ユーロで、2008年と比べて約30%高くなりました。

ドイツの「全国自転車交通計画(NRVP)2002~2012が今年更新されますので、様々の分野の専門家が作成に貢献した更新案が今日、連邦交通・建設・住宅省のサイトでオンラインになりました。主な内容は現状把握、活動分野の整理、実施手段の列挙、枠組み条件の整理とこれからの展望のまとめですが、現行の自転車交通発展計画に続いて自転車交通を移動、駐輪、サービス、専用の道案内、情報提供や広報か都度を含むシステムとして、そして環境に優しいモビリティ手段として拡大することになっています。

提案されている取り組みが多岐にわたります。例えば交通安全に関してはお互いへの思いやりを強調するキャンペーン、交通違反取り締まりの強化、車両技術の改良(例えば自動車の車外エアバッグ、死角の対策やドアが開くときの音声信号、自転車のライトの改良など)や交通静穏化の促進を含む自転車に適した道路整備が推薦されています。新しい課題として追加された電動アシスト自転車が電気自動車促進戦略の一つとして位置づけられ、法的枠組み、充電施設の配置や思い切ってスピードを出せる電動アシスト自転車の交通安全改良が大きい課題とされています。また、最近注目を集めているインターモーダル(つまり一つの移動にいくつかの交通手段を組み合わせる交通)やマルチモーダル(つまり生活習慣としていくつかの交通手段を柔軟に組み合わせる人間)の移動に関しては駅やバス停の駐輪、公共交通への自転車の持ち込みや快適な交通手段の組み合わせを明確にするモビリティマネージメントが問われています。

全国自転車交通計画2020が来年に正式発行される見込みです。


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2012年6月1日(金)
「ハンブルクの蓋」

ハンブルク市内を通る高速道路第7号線の蓋に関する議論が続いているなかで、工事がすでに始まっています。高速道路が拡幅されるので、主に貨物列車が通り鉄道路線の橋を取り替える必要がありました。取り替えの工事が春に行われました。

道路拡幅に伴って、今の基準を満たす防音壁が必要となります。高速道路が連邦道路ですので、連邦がその費用を担うべきです。しかし、ハンブルク市がよりよい整備を目指し、高速道路をふたし、蓋の上を緑地に整備することにしました。その結果、長年高速道路により分断された街がまた一つとなり、楽しく遊ぶ空間も増えました。市が一般的な防音引きの整備を超えた費用を担うべきですので、高速道路の拡幅と蓋を住宅整備とともに行い、住宅から必要な収益を得ることになっています。人口が増え続けて、住宅が不足しているハンブルク市にとっては一石二鳥の政策でしょう。

この動画が今の整備状況と完成後のイメージを伝えていますが、蓋が一カ所だけとなり、公園整備もまだ具体化されていません。それでも雰囲気が伝わってきて、どれだけ膨大な取り組みかがある程度把握できるでしょう。

今の計画段階では、3カ所の蓋を整備することになっています。北の蓋が893m、真ん中の蓋が560m、そして南の蓋で住宅が密集しているところが約2kmとなり、総延長がおよそ3.5キロとなります。完成が2020年に見込まれています。


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フランクフルト
2010年現在の橋と博物館などが多いザクセンハウゼン地区(撮影:Dontworry*

2012年5月14日(火)
自転車交通が財政難の解決策

フランクフルトの中心市街地においてマイン川をまたがる道路橋の評判が最近あまり良くありません。自動車5車線の橋における歩行空間が狭く、自転車専用の通行帯が片方向しかありません。橋の容量を上げる新設や拡幅3200万ユーロもかかる見込みである一方、どうせ必要となった既存建設物の改良工事の場合は500万ユーロで間に合います。

橋内に設けられている左折車線をなくしますと、中心市街地も、対岸のザクセンハウゼン地区もカオスに陥ることが1996年の交通シミュレーションの結果として明確になりました。お金が内ので、必要な工事がその後、延々先送りとなりました。

しかし、様々の交通静穏化政策が案外効果的でした。中心市街地の自動車交通量が1996年と比べて20%減り、橋を渡る自動車交通量が徐々に減りました。朝の通勤ラッシュの間に橋を渡る自動車台数が1999年の1時間に1,144台から871台に4分の1ぐらい減少し、橋を一日に渡る自転車の台数が1996年の1,687台から3,423台に倍増しました。その結果、左折車線が無くても良いとの結論が今年の4月に出で、車線数を4つに減らすことになりました。歩行者空間と自転車空間をその分、広く確保できます。

このように、長年懸念された橋の再整備を避けることができました。自転車交通の促進が意外なところで有利であることが明確になりました。


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アメリカの道路
アメリカのような道路はドイツの誰もがほしくありません(撮影:Minesweeper*

2012年5月8日(火)
都市工房で街の将来を考えましょう!

ハンブルク市の人口が今後もどんどん増える見込みですので、交通を何とかしないといけません。人口密度が増え、都市空間が狭くなると自動車がますます不便となります。

その結果、特に公共交通の拡大と快適化や自転車交通が今後の課題といえます。地下鉄などを使うと、1時間に4万人の移動が可能である一方、自動車の場合はおよそ700名しか移動できません。バスに乗っている乗客が一人当たり、道路空間の1.5平方メートルを必要とする一方、時速50キロで移動する自動車のドライバーが同じ空間の150平方メートルを必要とするそうです。

リンク若い人がクルマを捨てる傾向がやはりハンブルクでも確認できます。某開発者により、あるIT企業がハンブルクの中心市街地にあるビルを借りてくれましたが、備え付けの駐車所を1個も借りていません。なぜなら、授業員が皆自転車や公共交通で通っているからです。

そういわれて、ハンブルク市長が先週の金曜日に初めて「自動車の空間を減らすべき」と認め、「都市空間の民衆化」というスローガンを初めて作りました。

市がこれから「都市工房」の住民参加ワークショップを度々開こうとし、集約型都市と交通政策をどうすればよいかを探ろうとしています。州議会の議決に基づき、建築コンペなどを開く前に、必ず都市工房を開くことになっています。この新しい取り組みにより、今まで数多く行われた住民参加ワークショップをまとめ、効率を向上させることが目的です。


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靴
道路の上から靴がぶら下がっているの?

2012年5月5日(金)
靴・・・?

先日はドイツ最北の都市フレンスブルクに行ってきました。主な商店街を北方面に歩くと、道路の上からぶら下がる靴に出会います。なんで?

インターネットを調べると、靴が元々あった路面電車の架線を支えたワイヤーからぶら下がります。インターネットで調べると、道路に面する靴屋で靴を買った人が古い靴をひもで繋げて、ワイヤーに投げかけたことから始まった習慣だそうです。ワイヤーからぶら下がる靴が観光名所となったが、もし靴が落ちて人がけがするのならば、わーやーがかかっている建物の家主の責任になるので、靴を外す議論も一時期あったそうです。


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電話回線
証拠写真

2012年4月19日(木)
電話回線の故障

電話とインターネットがいきなり故障し、びっくりしました。確認しましたら、家の断熱工事のために外で穴を掘った工事屋が電話回線をぶち切ってしまいました。ひどい!

修理屋を待っている間、インターネットが繋がらないと全く仕事にならないのでいらいら。修理屋がやっときてくれたら、「修理が少なくても24時間かかる・・・」と言われました。近くのテレコムショップに出かけて、サーフスティックを復活しましたが、電話回線と比べてやはり遅い・・・。

サーフスティックがあるので助かりますが、電話回線を早く直してくれるといいですね。


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アルスター湖
アルスター湖の氷で遊んでいる人と橋から眺めている人

2012年2月11日(土)
ハンブルクの新しい広場

中心市街地内の面積164ヘクタール(つまり1.64平方キロ)のアイスリンクはいかがでしょうか。

最近の寒波のおかげで、ハンブルクが今、こんなすばらしいアトラクションを誇っています。氷の厚みが20cm前後で、先週からは「自己責任ですが、スケートしてもいいよ!」とのこととなり、昨日、今日と明日は15年ぶりに凍り上の祭りが開かれました。しかし、ソーセージ、ホットワインやワッフルの屋台、仮設のサウナやディスコなどが80年代と90年代の祭りと違って氷の上では無く、沿岸で陸上に並びました。

アルスター湖が本当にきれいに凍っていましたので、スケートで遊ぶ人だけではなく、子供の乗っているそりを引っ張っている人が本当に多くいました。しかし市内のスケートが全部売り切れということもあったことで、普通に歩いている人が多かったような気がします。さらには、自転車を押している若者、歩行器を押しながらおしゃべりをしているおじいちゃんばあちゃん、板の手作りのスティックを振り回ってアイスホッケーで遊ぶ青少年、四つの足をばたばたしながら遊んでいる犬、折りたたみのいすをそりの代わりに使っている若い姉さんたち、橋から眺めて写真を撮っている人たちなど、氷のいろいろな楽しみ方を見るだけでもとても嬉しくなりました。

アルスター湖がここまで凍って、こんな祭りができる機会が少ないので、もちろんものすごい数の人が集まりました。警察の推測によりますと、今日だけでは10万人でした。アルスター湖を渡る橋から見ると、氷がほとんど見えないほどの人でしたので、びっくりしました。駅までの道を歩く間に、隅田川の花火を思い出しました。

ご参考に:リンクグーグルで見たアルスター湖。下の日本の橋より北のところが「外アルスター湖」で、今回の祭りが開かれたところです。南側の小さい湖が「内アルスター湖」というもので元々からハンブルクの城壁内にあったものです。アルスターは実はエルベ川に注ぐ川ですので、狭い「内アルスター湖」がしっかりと凍ることがまずありません。こんなに広いアルスター湖ができたのは、実は設計ミスのためであると言われています。12世紀後半に水車を整備するために川がせき止めされたときに、街の北にあった牧場がついつい水没してしまったそうです。

ありがとう、ご先祖様!


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電気自動車
電気自動車の充電(撮影:Gereon Meyer*

2012年2月10日(金)
ラウンドテーブルEモビリティ

2009年に経済振興政策として発足し、1億ユーロの予算が付いた連邦の電気自動車モデルプロジェクトが昨年に終了しました。プロジェクト予算のうち1000万ユーロが一つのモデル地域であるハンブルクに流れ、主に公共交通や地区内物流に使う電気モビリティに使われました。主なプロジェクトは再生可能エネルギーの活用、ディーゼルハイブリッド路線バスの導入、(ベルリンなどと違って)契約を結んだ電力会社を問わずに誰でもが使える充電設備や都市内流通です。これらのプロジェクトを実施しているハイソリューション社が61%市内の公共交通事業者所有で、電気自動車と同時に水素電池や燃料電池のプロジェクトを抱えています。その中には燃料電池の遊覧船や燃料電池の空港内運送などのプロジェクトがあります。

連邦モデルプロジェクトの終了をきっかけに、ハイソリューションズ社が「ラウンドテーブルEモビリティ」を発足し、その初めての集会が今週の水曜日に(がりがり凍っている)アルスター湖に浮く(?水面が凍っていてかなり固定していたが・・・)レストランで開かれました。技師、研究者、報道陣、行政の人、政治家、作者、映画プロドューサー、銀行員、住宅デベロッパーなど、参加者がびっくりするほど多様でしたので、二つの発表が終わってからの話題が多岐に渡り楽しい時間を過ごしてきました。

それでは、ハンブルクのEモビリティが今後どうなるのかしら?

福祉住宅の多い大型団地における介護サービスなどの電気自動車使用やリンク国際建設博覧会の枠組みにおける住宅開発の他には電気自動車の公用車を増やすプロジェクトなどがあります。

しかし、一番面白そうなプロジェクトのはEUのインターレグIVB北海沿岸プロジェクトです。主な目的が情報交換、インフラやロジスティクスなどに関するニーズの把握、スマートグリッドの促進、広報活動や電気モビリティを使った市内運送の促進です。EUが提供した7つの大きな課題のうちに、2つがハンブルクの応用学術大学(HAW)により実施されます。一つは「管理と運用」で、プロジェクト実施の方法を考える課題です。もう一つは「情報とコミュニケーション」で、プロジェクト結果を11のプロジェクト参加都市と欧州全域に発信することです。プロジェクトに関わり、電気自動車を使った都市内流通を調べている人と話す機会がありましたが、現在は大変散らかっている現状把握でも手一杯のようです。

しかし、EUだけでは無く、連邦も新たなプロジェクトを考えています。「Eモビリティのショー・ウィンドー」という名義でいくつかのモデル地区が選定し、補助することになっているそうですが、詳細はまだ公開されていません。他のモデル地区と比べて電気自動車がよっぽど多いだけではなく、再生可能エネルギーの産業クラスター、流通の産業クラスターと航空の産業クラスターを持っているハンブルクではあるが、自動車産業がなく、連邦交通大臣がバイエルン州出身であるので、どうなるのかしら?と、懸念する人もいます。うまくいくといいですね。


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IBA
エルベ川が凍っているままのIBAドック

2012年2月6日(月)
IBAハンブルクの次はIBAバーゼル

金曜日にリンクIBAハンブルクを訪れたときに入手した資料によりますと、2月23日にスイスのバーゼルで開かれるイベントのチラシに気づきました。

このイベントがIBAハンブルクのヘルヴェークさんとリンクIBAバーゼルのヤンさんの講演と両市を代表する5名のパネルディスカッションを予定しています。目的はIBAバーゼルの効率よい実施へのヒントを得ることです。

ハンブルクはところで大変寒くなっています。気温が-17度まで下がり、数隻の砕氷船がエルベ川とハンブルク港内を往来することになっています。ハンブルク校寄りの上流の船が氷のために止まっています。アルスター湖が凍って、今日は小売りへの踏入が解禁されました。


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ハート
自転車にもっと優しいドイツへの道が開くのかな?(撮影:Dutch Spoon*

2012年2月1日(水)
全国自転車交通計画(NRVP)

本日は数年前に一緒に調査に出かけた方からの質問がきっかけで、ドイツの「全国自転車交通計画2002~2012」が今後どうなるかを調べてきました。

2009年にスタートした現在の連立政権がその連立合意において自転車交通計画の更新を決めたので、専門家委員会が立ち上げられて、更新の際はどんな内容にするべきかの検討し、その結果を昨年の秋までに交通大臣に出すことになっていました。

2050年以降までの長期的な戦略を含み、明確な目標、期限や政策を含む計画の作成により、持続可能なモビリティ発展に貢献することは専門家委員会案の主なポイントです。上手くできた計画が気候保全と環境保護、市民の健康、子供、青少年や高齢者のモビリティ教育や集約型都市の形成に関する目標達成に貢献できることがさらに指摘されています。その結果、ドイツ国内の諸計画との関連づけだけではなく、欧州交通白書など、欧州レベルの政策との関連づけが必要とされています。

また、自転車政策を実施する市町村の間のネットワークを強め、自転車に関する啓蒙・広報活動をさらに深めることが重要とされています。もちろん、ハード整備やソフト政策のためにそれなりの人材と予算が各地方自治体に必要となりますので、自転車交通に関する補助戦略を考案することが推薦されています。また、ベストプラクティス事例や優等事例の公開の他に、コンペティションにより自転車交通の環境形成に拍車をかけることの他に、連邦、州と市町村、各レベルのモニターリングが強く推薦されています。

今後は主に課題となる分野としては日常的な自転車利用、自転車観光、自転車の走行インフラ、電動アシスト自転車、交通安全、インターモーダルで多モーダルな交通、広報活動とモビリティ教育や研究開発が挙げられています。

計画が今年の夏までに議会により可決される見込みです。

わくわく。


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2012年1月28日(土)
時速7km/hでの一人旅

びっくりしました。モビリティスクーター用のキャンピングトレーラが登場しました。このトレーラを使ったおじいちゃんおばあちゃんの団体旅行を想像しますと、ぞっとします・・・。


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ハート
ハートマークの信号。(撮影:J. Müllerchen)

2012年1月12日(木)
「アイ・ラブ・ユー」?

近年は市内で話題になっている「ストリートアート」には色々があります。ペンキで書いてある不思議な絵や時々結構面白いコメントがある一方、意味も無くべたべた張ってあるステッカーがあります。リンクバンクシーほど上手い人が珍しいことは無理もないでしょうが、「もうちょっと頭を使ってほしい・・・」ものもあります。

ハンブルクで現在特に注目されているのは、信号機のストリートアートです。噂によりますと、黄色いバナナや緑色の円盤(ユーフォー)と赤い星がすでに発見されましたが、今月は赤いハートマークが登場しました。信号機にそれなりの形の黒いシートを貼っておくと、形を簡単に変えることができます。

シートを張るときに捕まるとかなりの罰金となりますが、地方紙によりますと、信号機の掃除があまり急がないそうです。ライトがわかりにくくなっていないので、警察がライトの形を元に戻すことをあまり緊急と思わないそうです。それでは、次は何が登場するのでしょうか?蛙?レモン?

ところで、信号機のかわいいハートマークを交通における思いやりのキャンペーンに使ってもいいような気がしませんか?


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デンマーク
デンマークの生活道路のミニ写真集。上から下:▶リンケビングの中心市街地への入り口▶中心市街地の交通規制▶歩行者から見た中央広場▶自動車から見た同じ広場▶脇道▶スピードを落としてもらうために、全ての集落の入り口にはまず地名の看板、▶次にハンプの標識と▶最後にはハンプと狭さくがあります。

2012年1月7日(土)
デンマークからご報告

年末の休日の間にハンブルクと忙しい毎日から逃亡し、数日をデンマーク西海岸のリンケビング付近で過ごすことにしました。典型的な海の冬で、嵐、晴れ、大雨と雹の激しい交代でしたが、いろいろと散策し、海と街を楽しんできました。リンケビング市そのものが10万人以下の地方都市で、旧市街地の他にはいくつかの集落があります。海沿いには無数の別荘と浜と砂丘に並んでいる戦争の遺産(?)である「大西洋の壁」のトーチカと砲台があります。やれやれ、こんなものはいつまで残るのでしょうか?

ハンブルクに帰って、写真を整理すると、「やはり職業病がかなり重傷だな・・・」とびっくりしました。撮った写真の半分ぐらいは道路や交通規制でした。せっかくですので、そのいくつかをここでご紹介します。

北海とつながっている広い水面であるリンゲビング潟に面しているリンケビング市が昔ながらの港町で、こじんまりした赤煉瓦の住宅が道路沿いに並んでいます。冬と言っても、リンク「シェアードスペース風」に整備されている商店街と中心の広場などが賑わっていました。夏の間にはオープンカフェや楽しい店が数多く出るようですので、夏にもまた行ってみたいと思います。

全ての道路が石畳で舗装され、交差点や広場が歩行空間と同じ細かい石畳となっています。脇道においての歩行空間がデンマークの西海岸に数多く転がっている丸い自然石で舗装され、地域性が出て、とてもいい感じです。

ゾーンの出入り口に書いてある交通規制が厳しいというか、緩いというでしょうか。歩行者ゾーンでありながら、全ての交通が許可されていますが、ゾーン内は停車禁止となっています。大型トラックとバスの通過交通は禁止されていますが、中心市街地に用事のあるバスに関する重量制限や時間制限がない一方、トラックに関しては14トン以下のものが早朝の間に入ることができます(停車禁止なので、配送商品を走っている車から投げ落とすのかしら?止まらないと通過交通になるのでは?時々目にする矛盾する交通規制がドイツに限らないなぁ・・・)。

ところで、デンマークのほとんどの集落に入ると、自動車の速度を落とさせるデバイスに出会います。地名を告ぐ看板の次にはハンプと狭さくがあります。この整備により「街に入った!」メッセージがはっきりと伝わるだけではなく、全ての車両が必ずスピードを落とします。なかなか効率の良い整備ではないかと思いました。

ハンブルクに帰って、もう一つのびっくりがありました。帰る前の日にはリンクハルブルク内港に大火事が発生ました!およそ3千トンの天然ゴムの他に灯油のタンクなどが積んであった倉庫が燃えて、夥しい熱と煙を出したそうです。ゴムが溶けた結果、倉庫の周辺にある道路、数台の消防車、消防士の道具や服装、内港の水面、何でもがゴムと泡消化剤の混ざったものにまみれてしまいました。溶けているゴムが道路の排水溝や下水道などにも入ってしまい、後の掃除は大変でしょう。

およそ24時間をかけてやっと消された火事ですが、倉庫のすぐそばには送電線とガソリンスタンドがありますので、消火活動は必死だったのではないかと思います。


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最終更新:2013年8s月12日
© Susanne Elfferding. All rights reserved.

(1)フランクフルトの橋の写真が外部リンクウィキメディアコモンズ外部リンク写真に基づきます。 撮影:Dontworry。 ライセンス:Creative Commons 外部リンクAttribution ShareAlike 3.0 Unported License。 (2)アメリカの道路の写真が外部リンクウィキメディアコモンズ外部リンク写真に基づきます。 撮影:Minesweeper。 ライセンス:Creative Commons 外部リンクAttribution ShareAlike 3.0 Unported License。 (3)電気自動車の満タンの写真が外部リンクウィキメディアコモンズ外部リンク写真に基づきます。 撮影:Gereon Meyer。 ライセンス:Creative Commons 外部リンクAttribution ShareAlike 3.0 Unported License。 路面標示の写真が外部リンクウィキメディアコモンズ外部リンク写真に基づきます。 撮影:Dutch Spoon。 ライセンス:Creative Commons 外部リンクAttribution ShareAlike 3.0 Unported License