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マーケット

市場
ボンの旧市役所前に毎日開かれる野菜市場

ドイツ各地の市町村がイベントや市場などで、中心市街地ににぎわいを創出しようとしています。殆どの街では、週末だけではなく、平日にも市場(マーケット)が見られます。そのほとんどは野菜や果物、チーズやパン、魚や肉、ハーブや花など、新鮮な食品などを売る市場ですが、個人が中古の物を売るフリーマーケット、職員が店を出している民芸品のマーケットや季節の物を売っているクリスマスマーケットなど、特殊なものもあります。

マーケットは普段、公共の道路空間で開かれているので、店を開くためには市役所からの許可証が必要です。また、店の経営者が料金を納める義務があり、後かたづけと使った範囲で道路を清掃する義務もあります。

市場や個別の店の大きさやデザインなど、詳細な経営条件がマーケット運用担当の役所部局により決められます。店の選択や許可の発行なども役所の判断によりますが、道路の専用に関するルールを定めている「特別利用条例」や市場運用のルールを含む「市場条例」などが基本的な規定となっています。


クリスマスマーケット

クリスマスマーケット
ハンブルク中心市街地のクリスマスマーケット(撮影:Joachim Müllerchen)

ドイツ各地のイベントや市場は主に春から秋に開かれているが、寒い冬を代表するイベントもあります。その最たるものはドイツ各地で11月末から12月末までに開かれるクリスマスマーケットです。彩りのイルミネーションや季節感に溢れる飾り、クリスマスクッキーや熱いワインのスパイスの香りで、「クリスマスだ!」と思わせる雰囲気が良く出ます。

他の市場と同様に、クリスマスマーケットは道や広場においてある仮店舗からなっています。主な商品は手作りのもので、例えば暗い季節にドイツでたくさん使われているロウソクやそのスタンド、木の玩具やツリーの飾り、個性的なネックレスやピアス、手作りのスカーフや手編みの帽子など、個性的な商品がたくさんあります。市役所にとってはクリスマスマーケットに適切な店を選ぶことは毎年の重要な課題でありながら、楽しい悩みのようです。

クリスマスマーケットでぶらぶらして、プレゼントを買って、そしてついでに他の店でも買い物をする人は多く、クリスマスマーケットが冬の中心市街地の重要なアトラクションとなっています。さらには、クリスマスマーケットには多くの人が外であまり時間を過ごさない冬に街ににぎわいを創出する効果があると指摘されています。

市場
荷物置き場に使われている路線バス(撮影:Joachim Müllerchen)

中心市街地でクリスマスの買い物を済ませて、重たい荷物をぶら下げている人もその季節にたくさん見かけます。もちろん、荷物を運ぶにはクルマが便利ですが、クルマを運転すると、クリスマスマーケットのおいしい熱いワインを飲めないし、中心市街地で駐車場を探すことも苦痛です。もし駐車場があっても、店にたどり着くためにかなり歩かないといけないケースも多くあります。

そこでハンブルク市の交通事業者のHVVがいいことを思いつきました。買い物をする人が特に多いクリスマス前の4週間の土曜日に普通の路線バスを中心市街地の2、3カ所に配置し、バスに「荷物バス(Paketbus)」の名称を付け、荷物置き場として提供しています。この「荷物バス」の中に誰でもが同じ日の夕方までに荷物を無料で預けることができます。

子供が楽しむようなサービスもハンブルクのクリスマスマーケットにあります。それは同じ交通事業者が運営しているアルスター湖の遊覧船で毎年開かれている「クッキー工房」です。市内のパン屋が主体となっていますが、3才以上の子供が「クッキー工房」に参加できます。参加費は1ユーロ(約130円)で安く、各々が自分で焼いて、砂糖やお菓子などで飾ったクッキーを家に持ち帰ることができます。


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最終更新:2008年2月19日
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