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滞留が楽しい街

高齢化社会、人口減少、都市の巨大化と地方の過疎化・・・。ドイツと日本が直面する共通の課題が多いと言えます。これらの課題を背景に、特に自立して生活できる高齢者や安心して育つ子供達が注目されてきました。かれらにとって暮らしやすい街が他の人にとっても利点があるとの考え方です。しかし、そのためには自動車中心の都市開発を何とかしなければ、滞留や暮らしが楽しい街にはなりません。

下に行く交通インフラの不公平
下に行く歩行者交通計画
下に行く街分断の修復
下に行く空間の再配分と品質向上

交通インフラの不公平

渋滞が多いので、道路を拡幅する。道路を拡幅したので、クルマがさらに便利になった。クルマが便利になったので、もっと多くの人がクルマに乗る。クルマに乗る人が増えたので、渋滞が増える。渋滞が多いので、・・・。このイタチごっこの話を聞いたことがありませんか。

この考え方の結果、歩行者や自転車の空間が戦後どんどんなくなり、街が交通量の多い幹線道路によって分断されてきました。今の都市構成が特にクルマを運転できない高齢者や子供の移動を妨げ、決してバリアフリーではなく、不公平ですが、移動が不自由ので自立した生活ができない高齢者が社会の負担となりますので、この問題がますます大きい課題となります。特に自動車がないと移動できない一方、高齢化が進んでいく地方がそうです。

しかし、都市内の交通問題も目立ちます。騒音や排気ガスが住民の健康を害し、住環境を悪化します。住民の健康を守るために、環境影響の限界値が厳しくなったので、交通量の多い道路沿いには、住宅の開発が不可能になり、自動車がアーバン・スプロールを加速します。このイタチごっこから逃げるためには、根本的な方針転換が必要で、自動車を不便にする内部リンク 集約型の都市内部リンク 持続可能なモビリティを実施しなければ成りません。

つまり、自動車の交通量を減らしながら、必要な移動やその距離を減らさないと、人のモビリティに関するニーズを地方でも都市でも満たすことができなくなりました。「自動車交通が人のモビリティを妨げる」ということを最近、耳することが多くなりました。

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歩行者交通計画

現行の道路整備基準に基づく歩道の幅が車いすや歩行器のすれ違いを可能にする必要があるので、最低幅員が車道までの安全地帯を含めて2.6mとなっています。しかし、ほとんどの既存道路がこの規定を満たさないので、歩行者の交通網が非転写の交通網よりも衰えています。この状況の改良を目指すためには、歩行者空間を評価し、歩行者高越計画を作成する都市が近年増えていきます。目的は単なるヒヤリハット地図の作成ではなく、連続的な歩行者交通ネットワークの設計です。例えばハンブルクの中心市街地では、内部リンク トランジットモールやBID(ビジネス界全地区)の整備が歩行空間の拡大に繋がります。その結果、内部リンク オープンカフェーや市場八大道芸などを含むリンク賑わいを楽しめる空間も広くなりました。

最近は特に目立った取り組みがバーデン=ブュルテンベルク州の歩行者空間評価、ミンデン市で住民参加で作成されたバリア地図や「座れて遊べるグリースハイム」です。しかし、ソフトに力を入れている都市もあります。例えばアーヘン都市圏の保健局が高齢者の歩きを促すための街探検地図を作成しています。または、オイスキルヘン郡がEUのスマートムーブプロジェクトに参加し、広報活動やモビリティ案内を通して、地方における公共交通利用を促そうとしています。

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街分断の修復

ハンブルクだけではなく、多くの大都市が増えていく自動車登録台数と減っていく交通量の矛盾に直面していますや歩行者交通のみを認める歩行者ゾーンがあります。この歩行者・自転車空間を確保するために、ほとんどの自動車交通を旧市街地や中心市街地から閉め出します。さらに、例えばライン川に面している旧市街地を持っているケルンやドュッセルドルフにおいては、街と川を分断した幹線道路を蓋し、その上で公園を整備することにしました。また、最近はハンブルクを南北方面で分断する高速道路A7号線を蓋し、人工地盤の上に公園や家庭菜園を確保することになっています。

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空間の再配分と品質向上

市街地が人の暮らしの場となるので、なるべく多くの人に魅力的で、多様な空間形成が必要です。その一方、今の都市が数少ない人が使う自動車のために快適化されています。歩行者、自転車や公共交通のロビーが不思議なほど弱いので、この不適切な空間配分を簡単には変えられません。多くの都市が公共交通や自転車交通の発達に注目し、「どうぞ、乗り換えて下さい」と、プル(引っ張る)政策を実施しているが、自動車の車線や駐車場を減らすプッシュ(押す)政策を十分に行っていません。

その結果、道路や公共空間が「コモンズの悲劇」の部隊となりました。「コモンズの悲劇」とは、様々な利用者の期待や勝手が多すぎて、公共の資源が過大に使われていしまう状態を示す用語です。歩き、自転車や自動車の運転、駐車、店舗前の商品展示、オープンカフェ、遊びや滞留、宣伝広告、市場やイベントなどが常に競争しあい、公共空間を圧迫しています。

今後の主な課題が以下の通りとなります。

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最終更新:2017年10月4日
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