自転車に載せきれないものを運ぼうとしたことはありませんか。そのときはリヤカーが便利です。最近かなりおしゃれになったリヤカーがドイツで流行り、基本的には子供を乗せるタイプと荷物を載せるタイプの二種類があります。子供を乗せるタイプが公式に認められたのは、ところで2009年9月1日の道路交通規則改正以降です。
リヤカーが近年いろいろと進化しました。モダンなリヤカーのほとんどはアルミのフレームの構造を持ち、空気入りのゴムタイヤを持っています。また、以前はサドルの下につけられた梶棒用の金具を最近後ろ車輪の車軸付近のフレームにつけることが多くなっています。梶棒がフレームの低いところに付くと、リヤカーの走りが安定し、リヤカーが引っ張りやすくなります。
自転車にライトと反射板をつける義務があっても、リヤカーにライトをつける義務はドイツ国内にありません。しかし、リヤカーの横と後ろに十分に大きい反射板をつけて、後ろに電池式のライトをつけることが推薦されています。子供の自転車と同様に、子供を乗せるタイプのほとんどのリヤカーにはさらにオレンジ色の旗がつき、車体の低いリヤカーは混雑している道路でも認識しやすいものです。
特に子供を乗せるタイプのリヤカーを最近よく見かけます。自転車道が広くなり、走りやすい道が増えたのはその一つの原因です。6歳児までの子供の一人乗りタイプと二人乗りタイプがあり、子供の後ろの専用スペースに入る荷物を入れて45キロまで運べるリヤカーが多いようです。値段はだいたい300~500ユーロですので、リヤカーはチャイルドシートよりお金がかかりますが、自転車が安定し、子供がある程度自由に遊べますので、親子にも人気です。
金属やプラスチックの頑丈な下部構造を持っている子供用のリヤカーの重心は低く、このタイプが特に横転しにくい。5点式のハーネスシートベルトは欠かせないものですが、他の安全措置も見られます。ハンモック型のシート、雨の時や日が差す時に使えるホロや虫除けの網などのために乗り心地も良さそうです。リヤカーを自転車から外してベビーカーとして使うことができ、車に載せられる折りたたみ式のタイプもあり、利便性も優れています。
自転車をまだ自分でこげない子供とサイクリングするもう一つの方法があります。前輪のない小さな自転車を大人の自転車で引っ張る方法です。その場合は梶棒が前の自転車のサドル下やキャリアにつきます。この方法は3歳以上の子供に向きます。
ところで、子供が小さければ小さいほど自転車に慣れ、自転車が遊ぶおもちゃだけではなく、家族全員が普通に使う交通手段になると、子供が大人になっても自転車に乗りますので、子供用のリヤカーは自転車利用の促進に貢献すると思われます。
子供を乗せないときに子供のリヤカーを貨物用に使えますが、専用のものもあります。荷物用のリヤカーを使う動機はいろいろあります。「スーパーの駐車場が狭いので自転車が便利」、「ガソリンが高くなったので車がいや」、「体を動かしたいので自転車がいい」などです。貨物用のリヤカーの重量はおよそ20kgで、100kgぐらいまで運ぶことができます。ところで、オランダやデンマークではリヤカーよりも貨物用に自転車が最近はやっています。
最終更新:2009年8月28日
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