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交通のPR

信号機の取っ手
マルルで発明された「信号機の取っ手」
撮影:Dr.-Ing. Jürgen Göttsche(マルル市)

行政の判断でハード整備やサービスを提供しても、住民がそれを喜んで使ってくれるかどうかはよくわからないので、整備する前に住民には本当に何が必要かを把握し、ものが完成しても効果的なPRを行うことは必要です。

ルール工業地帯にあるマルルの交通PRがドイツ国内でも有名です。その中には市が2000年に初めて導入した「信号機の取っ手(Ampelgriff)」が特に注目され、最近は全国に普及してきました。

サイクリングで体力をあまり消耗しないように、ドイツの自転車が日本の自転車より高く、サッドルに乗っているあいだは自転車を傾かないと、足が路面につきません。自転車を傾くことはめんどうですので、信号を待っているあいだに信号機に寄りかかっている自転車をよく目にする光景です。

人がどうせやっているならば、もっと楽で安全な方法がないかを考えた結果、市が子供や大人にとって握りやすい高さに大きくて黄色な取っ手を信号機に付けることにしました。シーメンス社が気候の影響に強い、ポリアミド製の取っ手の開発をスポンサーしただけではなく、取っ手と取り付け専用の金具をを製造しています。市民が「自分の取っ手」を買うスポンサーリング運動により、信号機の取っ手が市内各所で普及してきました。

メディアがこの独創的な取り組みを幅広く取り上げただけではなく、信号機の取っ手がリンク「ベスト・フォア・バイク賞」と「ルノー交通デザイン賞(Renault Traffic Design Award)」を受賞しました。

自転車道マーク
マルルにおける男女均等の自転車道マーク
撮影:Dr.-Ing. Jürgen Göttsche(マルル市)

「女性の自転車道マーク」もマルルで発案されました。

上に横棒のある菱形フレームを使った自転車の製造が1880年代から行われているが、当時は長いスカートを身にまとっていた女性たちがこのような自転車に乗ることができませんでした。そのために、上の横棒のない、下の棒が二つある自転車が女性用に開発され、例えば日本のママチャリがその形を受け継いでいます。しかし、ドイツの男性は今でも女性の自転車に乗ることをいやがっています。

「道路交通規則(StVO)」に基づき、ドイツの標準的な自転車専用道の路面表示は日本のと同様に上に横棒のある、明らかに男性用の自転車です。

自転車道の改良工事をきっかけに、だれかがマルルで男性用の自転車の特徴である横棒を描かない提案しました。工事に関わっていた他の人もそのアイデアに乗って、「女性自転車道マーク」が初めて登場しました。住民などからの反応が良かったので、市域内のすべての自転車道に男性の自転車マークと女性の自転車マークを交代で使うことになりました。

ドイツ国内外の新聞などもこの自転車道のマークを紹介し、「自転車道での男女均等」などの見出しが相次ぎました。このように、中々シンプルなアイデアが案外大きな宣伝効果を発揮するようになりました。

外部リンク信号機の取っ手(ドイツ語)
外部リンク発明者J.ゲットシェのサイト(ドイツ語)


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最終更新:2006年2月11日
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