建築物の環境影響を減らす取り組みが長年続いている中で、品質に関する認証マークがドイツ国内外でいくつか提案されました。
環境面だけではなく、経済性と社会影響を視野に入れて、本当に「持続可能な発展」を目指している認証マークは2007年に設立されたNPO法人「持続可能な建築のためのドイツ協会(DGNB)」が連邦交通建設都市開発省と共に導入した金、銀と銅の建築品質認証マークです。
2008年に発表され、2009年に本格導入されたこの認証制度がしっかりした評価基準の他にすべての評価員により使いやすい資料を用意し、評価員教育の資料まで含んでおります。品質評価そのものは建設や運用の費用を含む建物のライフサイクルアセスメントです。評価項目はエネルギー資源、飲料水消費や公害物質などを含む環境影響、維持管理や転用の可能性を含む経済性、居心地良さ、自転車利用への適性やバリアフリーなどの社会文化的価値、防音、断熱や永久性の技術的価値、計画作成と建設を含むプロセスの評価と公共交通へのアクセスや地区の評判などを含む立地条件です。この6つの分野に関する評価項目が70個弱定義されています。
評価対象の建築物は住宅だけではなく、オフィス、商店やホテルなど、あらゆる新築の建物と改造される既存の建物を含みます。
最終更新:2011年1月28日
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