2002年制定の「省エネ令(EnEV)」に基づき、新設の建物に関しては「エネルギー需要パスポート」が必要となり、既存建築に関しては少なくても「エネルギー消費パスポート」が必要となっています。この命令がEUの省エネ建築に関する指令「EBPD(指令2002/91/EC)」をドイツ国内の規定として反映しています。
新築の建物に関する「エネルギー需要パスポート」は建物のエネルギー効率を評価し、主に暖房や温水のために必要なエネルギーを評価します。そのためには断熱の程度、建設材や建築構造が評価され、再生可能なエネルギーが使われているかどうかなどが確認されます。どんな対策を取って、エネルギー消費を減らすかのアドバイスも提供されています。
既存の建物や住宅を含まない建物に関する規定はそれより複雑です。ある程度の大きさ以上の住宅が売却や賃貸の場合に「エネルギー需要パスポート」にするか、それより少し簡単な「エネルギー消費パスポート」にするかを選ぶことができます。
認証の具体的な内容はほとんど国営の企業である「ドイツ・エネルギー機構(dena)」により考案され、2004年以降は既存建築物に関して実験されました。評価基準がドイツ国内で均一していますので、第一次エネルギー消費を他の建物と比較できます。
最終更新:2011年1月28日
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