通信販売がますます便利になり、ますます盛んになってくる時代です。その結果、ドイツ各地の市町村が増えてきた配送車両交通に悩まされています。「ちょっとだけだから・・・」、「止まる場所が他にないから・・・」など、配送車の違法駐車が特に大きい問題です。
渋滞対策、歩行者自転車の交通安全向上、配送車両による環境負荷の軽減や街の暮らしの改良などをめざし、ハンブルク市が商品などを消費者に運ぶラストマイル物流の改良に着目してきます。新鮮な伊橋欧方法を実験し、都市になるべく負荷をかけない配送を目指すことが目的です。
内容
事業の特徴 ||
解決するべき課題 ||
「ロジスティックス・イニシャティブ」とは
様々の配送方法を実験し、街に適切な取り組みをなるべく幅広く探すことがこの取り組みの主な目的で、ハンブルク州の交通・経済・イノベーション省、ハンブルク都市圏の物流団体である「ロジスティックス・イニシャティブ」、研究所や企業が手を組んで、プロジェクトを募集しています。大手の物流企業や宅急便会社、先端的なスタートアップ企業や団体など、誰でもが応募できます。うまくいくプロジェクトの常時化ができれば良いが、うまくいかないプロジェクトをやめるか進化させるかの可能性もあります。なるべく多くのアプローチを試して、適切なミックスを探すことはこの事業の魅力です。
この事業の対象となるプロジェクトが以下の分野のいずれかに属します。
すでに実験中のラストマイル物流プロジェクトかいくつかあります。
たとえば、宅急便サービスのUPS社が中心市街地の商店街にマイクロ・デポーを設置し、電動アシスト自転車のカーゴバイクで小包を地区内で配送しています。
また、郊外の住宅地3地区においては、配送ロボットが小包を運ぶ実験が2016~17年の冬に実施されています。全自動で歩道を走る技術として開発されたロボットではありますが、安全を確保し、通行する人に実験内容を説明するためには、人間が常に付いていくことになっています。UPS社のカーゴバイク事業と異なって、ドイツ国内の宅急便会社であるハーメス社が行っているこの実験が常時営業をまだ目指していません。
ハンブルク市内のスタートアップ企業であるCID社が小包個別のバーコードで集合住宅の玄関鍵をあけるシステムを市内で実験しています。バーコードを建物の鍵に近づけると、宛先の人が本当に住んでいるかどうかの確認と、小包が本当にその人のものかどうかが自動的に確認されます。全部okでドアが開く場合は、配送者が建物の玄関に入り、小包を特別に用意されているスペースにおいておきます。人の住んでいる部屋に入ることがもちろんありません。
ドイツ各地の市町村が直面し、通信販売や市内の商品配送から発生する課題が実に多岐にわたります。
ハンブルク市の「ロジスティックス・イニシャティブ」とは、ハンブルク都市圏の企業や団体が参加できる物流産業クラスターを運営する団体です。産業、物流、研究開発やサービス行の会員の数が500を超え、物流分野における欧州最大の地域内ネットワークと言われています。
「ロジスティックス・イニシャティブ」の課題が研究やパイロットプロジェクトの実施、知識の共有や職員の教育、インフラの改良や持続可能な物流の促進などです。
最終更新:2016年12月13日
© Susanne Elfferding. All rights reserved.