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モビリティ案内所

モビリティ案内所
デッサウ駅前のモビリティ案内所

「モビリティ案内所(Mobilitätszentrale)」は近年、ドイツ各地の駅周辺などに整備されるものです。モビリティ案内所の主な役割は市民や観光客への道と交通に関する相談ですが、観光案内などのサービスを提供しているモビリティ案内所もあります。さらには、「相乗り仲介所(Mitfahrbörse)」を持っている案内所も数カ所あります。どこかに行きたいが、クルマを持たない人と、同じ場所にクルマを運転して行きたいが、交通費削減などの目的で一緒に行く人を探している人をお互いに紹介することは相乗り仲介所の仕事です。

2006年の夏に訪れて、自転車を借りたデッサウのモビリティ案内所が駅前広場にあります。駅舎とバスロータリの間に位置し、数多くの人が通るので、まさに快適な場所です。1999年に開かれたモビリティ案内所の運営者は市の交通事業者で、有限会社です。また、市は行政や企業などへのモビリティ案内を行っています。

公共交通機関の切符販売は主な仕事ですが、モビリティ案内所のサービスは多様です。様々な交通手段を生かしたルート計画、道案内、渋滞や工事現場に関する情報提供、観光案内やイベントなどの切符販売、クルマ、自転車やハイキング用の地図販売、レンタサイクルの貸し出しなどがあります。案内所の場所は狭いが、荷物や忘れ物の取り扱いもある程度可能です。さらに、パートナシップを組んでいる観光団体がモビリティ案内所でその日帰りツアーを販売しています。

モビリティ案内所の職員は2人います。そのうち一人が主に切符の販売を行っていますが、もう一人は案内サービスを行っています。この人はリンク「全ドイツ自転車クラブ(ADFC)」の会員で、特に地域の自転車事情に詳しい人です。

運用者の交通事業者にとっては、2人の職員を配属することはもちろん人件費をもたらすものですが、大きいメリットもあります。モビリティ案内所がお客さんのお悩み相談所の役割を担い、まだお客さんになっていない人からの意見も聞く機会も多いため、モビリティ案内所が交通事業者にとっても貴重な情報源となっています。

ところで、デッサウは日本でも有名なミュンスターに負けないぐらいの自転車都市です。市内の自転車交通分担率が約30%でとても高く、現在はドイツの自転車ツーリズムにおいて人気トップの「エルベ長距離自転車道」と総延長約3500 kmでドイツ国内でもきわめて長い「R1長距離自転車道」が市の周辺を通り、自転車観光が今後も成長する経済分野とされています。


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最終更新:2006年5月29日
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